有志の仲間と共に穂高・岳沢で「第二回 ガイド技術研究会」と称してガイド技術の自主研修を行いました。
ガイド技術というものは=登山技術と言えない部分があります。
通常の歩行やクライミングは自分が転ばない、落ちないといことに留意していればよいのですが、ガイド技術としてはクライアントの転滑落を未然に防ぐ必要があります。
ガイドは自分自身の登山経験を積み、技術を向上させることは勿論必要ですが、ガイドならではの技術においてもより習熟させる必要があると考えています。
今回は残雪期の山を対象に主に雪上での技術を確認しました。
技術書を鵜呑みにするのではなく、体感的に技術を検証していくのが狙いです。
主なトレーニングとして重視しているのがショートロープを用いた確保技術です。
ショートローピングはガイドとクライアントが同時に行動できるのでスピードアップできるメリットがあります。
しかし、ガイドは歩行もしくは確保の一方に専念できないので高度なテクニックが必要とされます。
斜度、雪質、クライアントとの体重差、ロープ経、立ち位置、体勢、など考慮すべきことは無限にあります。
さまざまなシチュエーションを想定して、いろいろ試してみます。
技術には場面に応じた使い分けが必要です。
失敗も含めて経験値を高めていきます。
初日は雨の中ですが、二日目は晴天に恵まれ充実したトレーニングを行うことができました。
春の穂高は素晴らしいフィールドですね。
良い仲間と良い研修を行うことができました。
今後も継続して技術を高めていければよいと思っています。