アイスクライミングでは日本を代表する存在である甲斐駒ヶ岳・黄蓮谷左俣。
1956年の初登以来、数多くのクライマーを迎えてきた。
ずいぶん前に訪れた際は大雪が降って大ラッセルとなり途中敗退した経験がある。
それからは機会がなかった。黄蓮谷は初冬のわずかな期間しか登るチャンスがない。
4時すぎに五合目を出発し六合目から黄連谷へと下降する。
途中、六丈沢を渡る部分は氷が少なくスラブが露出してて、かろうじて繋がるベルクラをたどる。
本谷に降り立ち先を見上げるとか細いながらも上部まで氷がつながっている。
異常なほど少雪である今年。
普段埋まっている傾斜の緩い部分の氷も露出し、アイスクライミングを十分に堪能することができる。
チムニー滝は薄いが支点を作るには十分な厚みの氷ができていた。
快適に登るがシーズン初めはややぎこちない。
滝上は長いナメ氷をたどる。
しばらく行くと核心となる大滝60mが現れる。
ここも例年よりはずいぶんと痩せた氷だ。
広角カメラで一枚。
登攀前に腹ごしらえ。
上部は氷柱の集合体で足場はよいがアックスがきまりづらい。
最後の滝は一見つながっているように見えるが…。
右側は薄すぎて不可。
左右に弱点をついて何とか登ることができた。
長い詰めの後に藪漕ぎをへて稜線へ。
14:30にトップアウト。
結構、疲れますね…。
帰路では可愛いお出迎えが…。
どこに?
保護色ですね◎
これなら分かるかな?
3羽いますよ◎
この後、長い長い黒戸尾根をひたすら下りて20時ちょうどに下山しました。
シーズン初めの良い足慣らし、手慣らしとなりました。