爺ヶ岳から南東へ長く伸びている白沢天狗尾根
その末端に白沢天狗山はある
爺ヶ岳スキー場から望む天狗山
中央の小さなピークが山頂
こんなマイナーな山を選んだ理由は「ラッセル」ができること…
年末山行に備えて足をつくるため
オープン直前のスキー場の上部から南側はすっきり晴れている
北側を見ると雪雲に覆われていた
新雪に覆われた尾根を独りラッセルする
この辺りまではヒザ下程度の快適な登り
存在感のあるブナを過ぎると次第に雪が深くなり
傾斜もあいまって胸ラッセルとなる
思いのほか時間を要して稜線に出ると強い風が吹き抜けていた
稜線は想像よりも痩せていて岩峰もあって一筋縄ではいかない感じ
岩を巻いたりしながらアップダウンを繰り返す
急な場所には雪に埋もれたハシゴがあった
もうテントを張るべき時間を過ぎつつあったが適地がない
地形図から想像して山頂はわずかに平坦地があると予想したが、その通りだった
風雪が吹き付けて寒い夜を過ごす
翌朝も風がゴウゴウとなって上部の視界も悪いことが予想された
半ばほっとする気持ちもありながら下山することにした
雪山の下山はあっという間で数時間で降りることができた
年末の山行では気軽に下山は出来ないので気合を入れ直さないといけないな…と思った