鷲羽岳を源に流れる湯俣川は明るく開け光に満ちている
同じく鷲羽岳から流れ落ちる黒部川は暗く幽玄の雰囲気であるのとは対照的だ
この湯俣川に沿ってかつて伊藤新道と呼ばれる登山道が拓かれていた
三俣山荘への最短経路として以前は多くの登山者を迎えていたそうである
ダム建設の影響や沢沿いの登山道の為、大雨で荒廃し昭和58年くらいから廃道となっている
近年、三俣山荘オーナーの伊藤圭さんの尽力で登山道復活へむけての努力がなされている
初日は高瀬ダムから湯俣をめざす
長いトンネルをテクテク歩く
途中の湯俣山荘(休業中)は改装中で来年から営業再開されるらしい
途中であったヤマケイの取材チームと話しを交わす
今宵の宿の青嵐荘へとたどり着く
背後には北鎌尾根の岩稜が見える
時間があるので地獄見学
川の水量はこのところの雨で多め
天然記念物の噴湯丘を対岸から眺める
夕飯でも再会
青嵐は気配りも行き届いて心地よい小屋
温泉の素晴らしさは言うまでもない
夜間は雨が降り続き川の増水が予想されたので
予定変更で竹村新道から三俣山荘へ向かう
湯俣岳、南真砂岳から水晶小屋、黒部源流経由のロングコース
終日、小雨が降ったりやんだりの天気
時折、展望が開ける
稜線付近では紅葉が始まっていた
草紅葉も素晴らしかった
吹き付ける風で手がかじかんだ
三俣山荘ではジビエのビーフシチュー
山小屋メシも旨くなったもんだ
ぐっすり眠って翌朝
幸い天気は回復しれくれました!
待ち遠しい太陽
小屋からすぐのところで伊藤新道へ入る
しばらくは鷲羽岳山腹に付けられた水平道が続く
ヒツジ雲と槍ヶ岳
硫黄尾根越しの槍ヶ岳は凄まじい迫力
「展望台」までは本当に歩きやすい道が続く…
その先はロープの張られた急下降
間近に見る硫黄尾根は荒々しい
赤沢出合付近からようやく入渓
流れの強い場所はスクラムを組んで渡渉する
渡渉点の見極めが重要
深さや流れの強さ、向きを読む力が必要
穏やかな場所は楽しい
後ろから鳴海ガイドが見張ってます
美しき川の流れ
やっぱり青空がいいね!
復旧された第一吊り橋を渡る
途中の崩壊地では70度ほどのガレ場をロアーダウン
ここはロープを使わないとかなり危険
噴湯丘に再再会して伊藤新道は終了!!
下りとしても結構長い道のりだった…
絶景と青い水を心ゆくまで堪能しました!
来年以降、登山道として復活してもとても一般道とは呼べるものではなく
必ず沢登りの経験者、またはガイドと一緒に歩くことをお勧めします!!