涸沢岩峰群・マルチ継続

小川山の涸沢岩峰群に点在するマルチピッチを継続しました。

時計台の岩稜~Ⅲ峰大チムニールート~Ⅳ峰大洞穴左ルート(仮称)~Ⅱ峰正面ダイレクトルート。

梅雨明けしたとはいえ長雨で森の中はしっとり、岩もコケがはびこっている。

こんな時は稜線に近いマルチの状態がいい。

見通しの効かない森の中、勘を頼りに時計台の岩稜(Ⅲ峰末端壁)へ。

手前の薄かぶりフェースの奥に見た目そのままの時計台のような岩があるので間違いないと登攀開始。

傾斜があってバランシーな出だしを過ぎるとスラブに。

あとは適当に岩稜をたどり、登り詰めるとⅢ峰基部に達する。

Ⅲ峰大チムニールートはオールNPでガバの続く好ルート。50m一杯登る。

チムニーから抜け出るところ。

懸垂で取り付きへと戻りⅢ峰へ。

Ⅲ峰・フェアウェイを目指すもラインがよくわからず。

とりあえず取り付くも違ったようだ。

ルート名が不明なので取り敢えず大洞穴左ルートと呼ぶことにする。

高度感が気持ちいい。

紫の部分は岩の裏側を登った。岩は概ね堅い。

 

Ⅲ・Ⅳのコルへ懸垂し、歩いてⅡ峰基部へ。

Ⅱ峰ダイレクトは小川山では最も早く作られたフリークライミングの歴史的なルート。

私の所属するJAGUの大先輩・広瀬憲文氏が拓いたルート。

適度にピリッとした内容で、「まさに小川山!」といった内容。

最後のクラックは5.9とグレーディングされているがなかなかに厳しい。

私は5.10Bくらいに感じました。

Ⅱ峰頂上はすばらしいところで達成感に満ち溢れます。

涸沢岩峰群は遠いイメージがありますが、屋根岩の4峰に行くくらいの距離感で急登もなくもっと登られていいと思います。

岩質・ロケーションともに最高の場所です。グレードも5.9~5.10Aくらいでまとまっています。

興味のある方はご案内しますのでご連絡ください!