野辺山から川上村に入って川端下(かわはげ)地区をすぎると小川山の象徴ともいえる屋根岩が迎えてくれる
以前から気になっていた稜線を仲間と共に開拓することにした
行ってみるとうまい具合にルートがつながって完成することができた
「屋根岩トラバース」は居並ぶ岩峰群を余すことなく縦走するトレイル&クライミングのルートである
屋根岩には1峰から5峰そして本峰が知られているが
実はその間にもいくつも岩峰が隠れている
廻り目平・大日広場駐車場の右手に小さな橋のかかるパノラマコースを登る
パノラマコースの最上部、三差路を示す赤矢印を一番右の踏み跡へ入ると1峰のクライミングエリアにつく
岩峰基部の左側に沿って続くルンゼを登るとⅠ峰頂上基部のテラスへ出る
ここで一気に視界が開ける
廻り目平の素晴らしい紅葉を眼下に眺めることができた
Ⅰ峰山頂からはこれから向かう2峰が大きく見える
ここから30mの懸垂下降
1・2峰のコルより急登を登ってワイヤーの垂れたルンゼを上がると2峰の山頂
歩いて2・3峰のコルへ
傾斜は緩いが高度感が凄くミスは許されない
3峰南稜レモンルートの最終ピッチ取付きに出て易しいルンゼを登ると3峰頂上へ
2峰や3峰に登るマルチピッチルートはいくつかあるがいずれも頂上手前で終了している
本当のピークに立ったことのある人は少ないだろう
3峰から短いクライムダウンを3回行って「エビの尻尾」と呼ばれる岩峰へ向かう
廻り目平付近から見るとエビの尻尾のように二つに割れた岩峰であるが
本当は3つに分かれている
「エビの尻尾」への登りは易しいがしっかりとしたクライミングとなる
2ピッチ登ったら空中懸垂(本日3回目)
そこから3.5峰(仮称)とされる「枯れ木のピーク」へひと登り&懸垂下降
4峰へ登って懸垂下降
5峰のてっぺんには不思議な岩が載っている
岩に巻かれたワイヤーを利用して懸垂下降 or クライムダウン
クライマーのいる5峰のガメラ岩を懸垂(クライマーの邪魔にならないように)
さらに2回懸垂
6峰(仮称)を登って最後の懸垂下降
トータル10回の懸垂下降がこれで終了
こんなに懸垂を繰り返すルートは他にあるだろうか?
ここから5分ほど歩いて本峰基部へ
本峰の最後に待ち受ける試練を終えるとクライミングは終了となる
(ワイドクラックは巻くこともできるので苦手な方はスルー可能)
易しいクライムダウンからわずかに歩いて本峰の広場へ
大自然の作り上げた庭園のような本峰の広場が終着地点
力のある人は左側の岩峰を登れば本峰の真の頂上に立てるので是非登って欲しい
充実感は更に倍増するに違いない
冒険的な縦走コースに最盛期を迎えた紅葉に大満足の一日だった!
クライミングのグレードとしては最高で5.7なのでクライミング入門者でもチャレンジ可能(リーダーの下であれば)
興味のある方は是非、ご一緒しましょう!
トポはROCK & SNOW 105号に載っているので興味のある方は買ってみて下さい!!