大学生登山リーダー冬山研修会を前に事前下見も兼ねて講師研修会が行われました。

冬山を志望する学生たちに安全に、より充実した研修を受けてもらうためのものです。

まずは研修所の周辺にて雪崩埋没者の捜索・救出訓練。指導の仕方なども確認しました。

つづいて積雪構造を観察しました。

積雪の中は地層のように幾つもの層が重なっています。

軽い雪や氷のような頑丈な雪。脆く崩れやすい雪など。

積雪の内部構造を知ることによって雪崩の危険性も察知することができるのです。

続いて今年の冬の積雪の傾向を例年と比較しながら分析していきます。

寒波・寒波と続いてずいぶん雪も多そうですが、多いところは特定の場所のようです。

立山周辺は例年と同じくらいの積雪ということでした。

翌日は講習を予定している大日岳周辺の山を下見しました。

一つの山を登るにもいろいろなルート取りが可能なので、それぞれの力量に合わせて最適な講習場所を選べるようにこころがけます。

途中、雪見平にて雪を掘って積雪構造を確認しました。

彼らの立っている足元の更に3m下が地面です。総積雪深は5.5mでした。

登山研修所の冬山前進基地に泊まり翌日、大日岳を目指します。

前進基地、周辺の積雪は4.6m。
丈夫な小屋ですが潰れないか心配してしまいます。

3日目は前進基地~雪見平~前大日~早乙女岳を経由して大日岳を目指します。

朝は風が強く結構寒く感じました。

まだまだ厳冬の山です。

ガンガン歩いて大日岳を目指します!(先頭飛ばし過ぎ!)

早乙女岳周辺は地形が広く風が吹き抜けます。

トレースはあっという間に消え、視界が悪かったら厳しい場所でしょう。

風に飛ばされた雪がシュカブラ(雪の模様)を作り上げていきます。

大日岳の山頂が近づいてきました。

ここまでくると氷化しているところもあり、場合によってはアイゼンに履き替えないといけないのですが、今日はコンディションがよく最後までスキーで行くことができました。

背後には富山湾を望みます。

山頂から室堂方面を望むと地獄谷の噴煙を確認することができました。

冬でもさぼらずに活動しているようです。

GPSで確認した山頂から雪庇の大きさを確認するためにロープで確保した状態で先端まで行きます。

2月22日の時点で40mの雪庇を確認しました。日本最大級かと思われます。

下山はスキーであっという間。

スキーガイドも多く、華麗な滑りを披露してくれました。

早乙女岳から北西に派生する尾根を下り稜線の雪庇の状態も確認できました。

雪は軽く下手くそな私でも転びながら降りてくることができました。

大変充実した講師研修会となりました。

お世話になった方々、ご指導くださった皆様に感謝いたします。