戸隠神社の背後に厳めしくも神々しい岩壁を連ねる戸隠山
北から高妻山、五地蔵山、九頭龍山、戸隠山、八方睨、本院岳、西岳P1~P5と連なっている
本院岳ダイレクト尾根は本院岳へ向けて岩峰を幾重にも並べている
この日は三連休やや出遅れた初日だったので上楠川公民館の駐車スペースは埋まっていることが危惧された
そんな心配をよそに車は一台もなく
林道へ向かうトレースは害獣駆除の罠までの20mで途切れていた
林道を汗をかきながらラッセルして二股で渡渉してダイレクト尾根へと取り付く
急登から平坦な白樺台地へ
登り詰めるとD1ピーク基部の鳥居ハングと呼ばれる岩壁にぶつかる
ここから登攀が始まる
本院岳ダイレクトでは主稜線のピークとの混乱を避けるため尾根上の各ピークをD1~D9と呼んでいる
ここは参道ルンゼと呼ばれる側壁のルンゼから越える
D2は右から
名物のキノコ雪を越えながら進んでいく
新雪の下に割と締まった雪があるので泳ぐようなラッセルとまではいかない
尾根はオーバーハングした側壁に囲まれている
岩壁をかいくぐるように登路を見出していく
この日はD5あたりのスペースにテントを張った
夜から明け方にかけて10㎝ほどの降雪があった
D8への登り
D8を越えてギャップへと懸垂下降
ギャップには狭いルンゼが食い込んでいる
プラトーへと草付きをダブルアックスで登り返す
途中、イボイノシシを一本叩き込む
プラトー辺りはいったん穏やかになる
続くD9は明かに悪相
大きく側壁を巻く
途中、氷化したルンゼを40mほどアイスクライミング
その後、稜上に復帰するまでが今回の核心だった
スカスカの雪に薄すぎて岩にアックスが当たる草付き、貧弱な氷
時間を掛けて飯田が抜けて
あとはフィナーレの雪稜にロープを延ばした
15時過ぎに本院岳へとトップアウト
歩いてきた尾根を見下ろす
八方睨とのコルまで歩いてこの日は幕営
3日目は八方睨へ向けて稜線をラッセル
蟻の塔渡りを通過して
参拝客の賑わう戸隠神社奥社へと下山しました!
戸隠は魅力的な岩稜が幾つもあるのでまた機会を見て訪れたいですね!