安達太良山はキノコ山

数年前から計画していた吾妻連峰縦走は出発前日に火山活動が活発化。
噴火警戒レベルが1から2へと引き上げられスカイラインは通行止め、入山規制が敷かれ敢え無く断念となった。

こんな時に限って天気予報はバッチリ。
止むに止まれず隣の安達太良山へと変更した。

せっかくなので南北へ縦走すべく銚子ヶ滝から和尚山を経由して野地温泉まで抜けるコースをたどることとした。

山は着実に秋に向かっている。
樹々の緑は少しづつ変化している。

栗の木の下にはたくさんの実の詰まった山栗がおちていた。

少し開けた場所に出た時「ヴォーー!!」という低く大きな音が響いた。

始めは皆、チェーンソーのエンジンをかける音だと思ったが、その後「ガサガサー」と笹をかき分ける音が響いたので人ではないと分かった。

その時は熊かイノシシか分からなかった。

帰宅して調べるとどうやらイノシシの鳴き声の方が近いようだった。

人気のない山では野生動物の生活圏に入っていることを忘れてはいけない。

タマゴタケ。

あたりに取りつくせないほどたくさん発生していた。

バター焼きにするとおいしい。

ミヤマタマゴタケ?

ムラサキシメジ?

途中で名瀑・銚子ヶ滝へ立ち寄る。

滝の形がお酒を温める銚子(徳利)に似ているからその名が付いたそうだ。

始めは緩やかで登りやすい道が続いてたが…。

徐々に泥、藪、大岩の歩きづらい道へ。

写真はようやく一瞬開けた和尚山の付近。

紅葉はようやく始まりかけといったところ。あと10日もすれば見ごろとなるだろう。

安達太良山へ近づくにつれ道は良く快適に。

山頂は風が強かったので岩陰でランチタイム。

目指す鉄山方面。

振り返ると端正な形の和尚山。

牛の背から見た安達太良山山頂。

荒涼とした沼の平へと差し掛かると真っ直ぐ歩けないほどの強風になった。

雲行きも怪しくなりだしたので縦走を断念して塩沢温泉へ下ることに。

湯川渓谷沿いの道は険しい箇所もありきの抜けない道だった。