西上州 行者返しの滝 アイスクライミング

米子不動の氷瀑を登りに長野へ向かうと次第に吹雪模様となった

林道奥まで車で入り楽に日帰りするプランは暗雲に包まれ

「往きは良いよい、帰りはこわい」といったところで車が埋もれてしまう不安に駆られた

踵を返して雪の不安のない西上州へ向かった

目的の滝は林道のすぐ上に掛かっていた

落差は120m

「行者返しの滝」という

これほどの良きアプローチであるのに僅かしか記録を見ないのには訳がある

結氷が著しく悪く登れるチャンスが少ないからだ

果たして今年はどうだろう…

出だしは見た目よりはまともな氷

核心の氷柱も折れることはなさそう

2P目は一見容易そうに見えたが…

氷が薄かったり、氷と岩の間が20㎝も浮いていたり。氷がなかったり…

いつはがれるか分からない薄い氷に気休めのスクリューをねじ込み

時折岩も使いながらデリケートな登攀を強いられた

そして氷あるあるで見た目より傾斜は強い

3P目は氷はややまともになる

フォローでは快適な氷

でも上部で氷がまったくなくなり右側の泥壁へ逃げる

氷が尽きたので懸垂下降でさっさと帰りました

ちなみにルート名は「脳軟化症を自負する男」

西上州最難とされているルートですが真偽は如何に…