上高地へ向かう釜トンネルを抜けると目に飛び込んでくる焼岳
その姿に心躍る思いをした人は少なくないだろう
冬季は厳しい北アルプスの峰々の中で焼岳の頂は天気さえ許せば手の届きやすい存在だ
中ノ湯からひと登りしたところで振り返ると穂高が良く見える
周囲の山々と比してひと際白く眩しく輝いている
シラビソの樹林を抜けると焼岳の双峰がダケカンバの向こう側に顔をのぞかせる
トレースに助けられ快調に歩く
明神岳から前穂高、奥穂高岳の稜線を正面から望む
照り付ける陽気にこの時期としては高い気温、汗をかきながら歩を進める
背後に乗鞍岳が大きい
途中にあるピークへ登ると両白山地のスカイラインが一条の白線を引いていた
その中でも加賀白山は堂々たる存在感を示している
最後の急登をこなすと山頂へ飛び出す
夏季は登ることのできない南峰は北峰よりわずかに高い
この日は暖かく穏やかで小一時間も山頂でのんびりすることができた
冬の厳しさを知っているからこそ
春の心地よさ、楽しさを味わうことができる
さあ、春山が始まる!