日光白根山の翌日はお隣の上州・武尊山へ。
この日は初夏の陽気になると天気予報では告げていたが、実際登りでは半袖で登って丁度よい陽気となった。
スキー場のリフトを使って一気に高度を上げる。
この日はスキーヤーも登山者も大賑わい。
登山者だけでも100人近くいたと思われる。
上州武尊山は川場スキー場からアプローチすると標高差も行動時間も短く容易な雪山登山と思われ、その分雪山に慣れていない人も多く見受けられる。
ただし剣ヶ峰の通過に関しては痩せ尾根や急な登下降もあり注意が必要だ。
ほぼ全ての人々が緩斜面の先に急斜面が見えていてもストックからピッケルに切り替えず、ストックのまま急斜面へ突入する。
ピッケルはザックに刺したまま。
いつ使うのだろう?
ストックで恐々下る姿を見ながらピッケル使えばいいのに…と思ってしまう。
ピッケルもそうだが、ヘルメットやハーネスも持っているだけで何となく安心してしまうことがある。
大事なのは必要な場所や場面でしっかりと使うこと。当たり前の話だけど。
ヘルメットをザックにつけたまま不帰ノ険や穂高の稜線を歩いている人を多く見かける。
あまりに多くの人が溢れているのでラッセルがあっても直ぐ隣の獅子ヶ鼻山へ向かえばよかったと遅まきながら思ったりもした。
最期のトレーニング山行はずいぶん天気に恵まれて容易なものとなってしまったが、天気がよい登山に越したことはない。
北に目を向けるとどこまでも白い山並みが続いていた。
最期に前回のブログの答え合わせ。
Q 中禅寺湖はなぜ凍らないのか?
A 上流の湯本温泉のお湯が流れ込んでいるから…ではありません。
答えは深いから。
中禅寺湖は最大水深 163m。日本で7番目の深さを誇ります。
深い水深のため表面は外気で冷やされても対流によって凍り付かないのです。
ちなみに日本で一番深いのは田沢湖で水深423m。
全面凍結する諏訪湖は最大水深でも7.2m。浅いですね。
皆さん、また一つ賢くなりましたね。