先日発売された「山と渓谷 2月号 2018 」に私のアドバイスさせていただいた記事が掲載されています。
今回のテーマは「単独行レベルアップ術」。その中のリスク管理について解説しています。
単独行は最近「ソロ」なんてもてはやされているきらいがありますが、そもそも山の世界で「ソロ」と呼ばれる山行は世間から隔絶された世界での登山・活動を指すものであったように思います。
決して、高尾山や夏の北アルプスへ一人で行ったからといって「ソロ」という表現はされなかったのです。
例えるならヒマラヤの辺境の山へ独りで入ることや、日本でいうなら冬の日高にはいるレベルでの登山になるでしょうか?
そこまで隔絶された環境でなくても独りで山に入るということは計画・判断・行動について全て独力で行わなければなりません。もちろんトラブルへの対処も…。
近年は携帯電話の発達で山でも簡単に救助を呼べたり、挙句の果ては道を尋ねたりすることまでできます。
その分、単独行へのハードルが下がっているのかもしれませんね。
だからと言って安易に単独で山に入るのは危険が付きまといます。
一概に単独行を否定するわけではありません。
入念な準備と確かな経験・体力を備え、覚悟をもって行くのは否定しません。
私も単独で山へ向かうことがありますが、それなりの緊張感をもって入っています。
説教臭くなりましたが単独行にはとても魅力があるのも事実です。
私自身、学生の時に南アルプスを甲斐駒から光岳まで一人で重荷を背負って縦走したことは今でも素晴らしい経験だったと思っています。
独りで山に入る方、入ってみたい方は是非、「山と渓谷 2月号 2018 」を熟読してください!
昨年、厳冬期北アルプスを単独全山縦走の偉業を成し遂げた舟生大悟くんのインタビューも必見です。