雨の降りだす中、地上へと降り立ち、回収するためにロープを引く。

50mの懸垂だったのでロープの伸びもありなかなか引けず、総出で引っ張る。

何とか結び目が降りてきて一安心。

あとは末端が落ちてくるのを待つのみと思った矢先。

末端の残り半分がスタックして、いくら引いてもびくともしない。

折からの雨は強くなるばかり。

我々に残された選択肢は?(石田塾風考察)

①ロープをユマーリングで登り返す
②濡れた岩場をリードして回収しに行く
③山頂まで行ってもう一本のロープで懸垂してスタックを外しに行く
④ロープを残置する

それぞれについての考察は?
①は突然ロープが外れたらアウトなので当然却下
②濡れた岩場は危険なのでできれば避けたい
③かなり時間がかかる。たぶん2時間くらい?
④勿体ない、みっともない

悩んでいるとそこに救世主が現れた!

大分雨も強まって先ほどまで沢山いたクライマーは当に撤収していると思ったが…。

同じガイド組合の渡辺校長が強い雨の中、別の場所でまだトップロープで講習を行っていたのだ!!

そのトップロープを借りて、滝と化した岩場を私が登る。

登ると同時に嵐のような風雨が吹き付けてきた!

トップロープからリードにシステムを変更しバンドを慎重にトラバース。

その後、15ⅿきわどい場所を登り返して現場に到着。

良く見るとほんの些細なことだった!

ロープが折り返された状態で岩の隙間にはまっている。

引っ張られるロープが下のロープを押さえつけ引けば引くほど食い込んでしまう。

スタックを外して無事に回収成功!

クライミングにトラブルは付き物。

そのトラブルを的確に対処するためには正しい知識と経験が必要になる。

講習の締めとしてはトラブルとなったが、これもとてもいい勉強となったのではないでしょうか?