「Chere Couloir 」は Triangle du Tacul の入門的なクラシックルートである。
まずは身体を慣らすという意味合いもあるが、他に氷の状態が良いルートの選択肢がなかったとも言える。
今シーズンのシャモニー周辺は氷の発達が極めて悪く、随分ドライなコンディションとなっている。
ルートは右端に位置しているが、クーロアール(岩溝)は陰になって見えない。
取り付きは斜度は緩いがガラスのように硬い氷。
傾斜がない分、足への負担が大きくふくらはぎが張ってくる。
80mほど登りクーロアールの入り口へ。
ピッチグレードは易しいが氷がない分テクニカルな部分があった。
核心を抜けると氷も厚く快適になった。
開放的で美しいピッチ。
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上部の雪田は雪が深いためここまで。
同ルート下降しミディへ登り返したが、ロープウェイの時間ギリギリで休むことなく登り続けたので、随分ときつかった。