スコ―ミッシュ 2025 その②

スコ―ミッシュではボルダーだけでも十分に楽しめる規模がある

有名な「THE EGG」という課題

世界一小さなボルダーとされる石

トポにも載っていて30cmくらいの大きさ

ボルダー専門家のテッシーに交じって私もトライしたが成果はほぼなし

0a

今回の旅の目的の一つ「The Grand Wall  11a/A0  」

スコ―ミッシュを代表する名クラシックルートである

森の中をアプローチして壁にぶつかる、そこには「Exasperator 10c」という美しすぎるフィンガークラックがあった

左にトラバースして「The Flake」とよばれる巨大なフレークがある

「The Grand Wall」のみであれば中間のバンドを歩いて取付きへ行くことが出来るが
ここはやはり壁の最下部から取り付くのが本筋と「Apron Srings 10b/2P」を登ってリンクすることとした

顕著なフレークの左にか細く走るクラックをたどるのが「Apron Srings 10b/2P」

10bだからといって侮れない

トポに寄ればスコ―ミッシュで最もハードな10bと呼ばれているそうだ

登るにつれて細くなり閉じていくクラック

もたもたしているとパンプするのでカムを決めたら一気に登る

続くピッチも癖のあるコーナーから

3ピッチ目・5.8からグランドウォールのルートに合流する

5.7のスラブだが30mにボルトが3本と墜落は許されない

1ピン目が遠い!

先行に3パーティーほどいて渋滞している

後からもどんどん登ってきた…流石人気ルート

4ピッチ目もスラブ

ここもランナウト、最後のトラバースが怖かった

5ピッチ目・10bは下りトラバースから

最後はA0

6ピッチ目・10b 「Split Pillar」と呼ばれる美しいコーナークラック

40mと長くシンハンドも出てきてパンプする

最後はワイドクラックを登りテラスへ

7ピッチ目・11a/A0は「The Sword」と呼ばれるテクニカルかつパワフルなピッチ

11aの核心を越えた後はエイドクライミング

8ピッチ目・11a  「Perry’s Layback」ここも薄被りのレイバックがひたすら続く…パワフルなピッチ

ここまでレイバックのピッチが5ピッチありかなりの疲労感

9ピッチ目はスラブのトラバースからリーチーなフェイスへ

ラスト10ピッチ目もフレークをアンダートラバースからレイバック

バンドへとたどり着いて完登!

こんなに疲れたマルチピッチは初めてだった…

前評判に恥じないどのピッチも素晴らしく、内容の濃い、しびれるものばかりだった!!

正にスコ―ミッシュのマスターピースといえるだろう◎

帰り道も恐怖のバンドトラバースあり…

落ちたらどうなるのこれ…