国立登山研修所主催の山岳遭難救助研修会の講師として参加してきました。
全国の警察、消防、自衛隊など山岳救助に携わる方々へ向けての講習となります。
彼らは救助のプロではありますが、日ごろから登山に親しんでいたり山岳地で常に活動しているわけではありません。
山岳地帯での行動について様々なアドバイスをさせて頂きました。
山岳地ならではの対応が求められます。
講習では各班の講師として山岳ガイドと富山、長野、岐阜の山岳警備隊がペアとなり担当します。
コロナ禍で国主催の研修や行事は悉く中止となりました。
その中で当研修会が全国で初めて実施となりました。
「遭難救助に待ったはなし」だからです。
受講生、講師ともに通常の半分の人数でソーシャルディスタンスを保っての講習となりました。
参加する皆さんの技術も素晴らしく、姿勢や熱意も私自身、学ぶことが多いものでした。
彼らは各部署に帰ったのち伝達講習という形で講習内容を指導する立場にあります。
毎日、泥と藪にまみれながら訓練をします。
彼らのたゆまぬ努力があるからこそ私たちは安心して山に登れるのを忘れてはいけませんね。