天狗山ダイレクト・ルート案内

川上村のナナーズから見上げる天狗山は山頂直下に岩壁を張り巡らせている。
山頂へと続く岩稜・岩壁をつないで登るバリエーションルートを開拓・整備した。
その名も『天狗山ダイレクト』。

読図、ルートファインディング、プロテクションセットなど総合的な技術が求められる。
男山ダイレクトに続く好ルートである。

アプローチ
車利用の場合:馬越峠の天狗山登山口・駐車場(6台程度可)を利用し天狗山への登山道を30分ほどたどる。
1760m圏の小ピーク(ルートが良く見える)と天狗山のコルから南へと下るロープで塞がれた踏み跡をたどる。1530mの朽ちた道標手前のケルンを目印に斜面を上方に標高差60mほど登ると反り返ったボルダーが現れる( ケルンから見える白樺の倒木をくぐるようにして登っていく)。ボルダーから右に20mトラバースすると岩稜末端へ到着する。

川上駅より村営バス(上り)で「大深山中央バス停」下車。馬越峠方面へ20分ほど歩いた地点から天狗山方面への農道へと入る。レタス畑を30分ほどで農道終点のイノシシ除けの柵を入り登山道を20分ほどたどると目印のケルンにたどり着く。

登山道上のケルン
反り返ったボルダー。ここを右に20mトラバースすると取付きへ。

 

1P目(30m・Ⅲ-級):落ち葉が溜まって苔むした岩稜を登る。(左からも巻ける)。その後、10mほど歩く。

1P目・すっきりした岩稜ではないがウォーミングアップと心得よう

2P目(25m・Ⅳ級+):リッジを直上するライン。核心はワンポイントだが傾斜があり脆いので注意。
上部の松の木でビレイ。
リッジ左の凹角をたどることも可(Ⅳ級ー・ハーケンあり)。
更に大きく左からスラブを歩いて巻くことも可能(Ⅱ~Ⅲ級)。


2P目:小ハングは脆いので要注意

3P目(25m・Ⅱ級):斜度の緩い岩稜からヤブの中を登り岩壁下まで。

4P目(30m・Ⅳ級-):クラックから開けたリッジへ。カムが有効。その後15分ほど尾根歩き。

4P目:出だしはやや傾斜が強いが支点は良好
開放的なリッジへ飛び出す

5P目(30m・Ⅳ-級):脆い岩峰を右に巻き、ワイドクラックの右側を登る(ハーケンあり)。
その後10分ほど歩き三段岩壁基部まで。(途中、ワンポイントの岩場あり)

5P目:ワイドクラック右壁を登る
三段岩壁基部まで尾根歩き

6P目(30m・Ⅳ級):圧倒的な三段岩壁(Ⅴ級+、RX)は岩が脆くプロテクションも取りづらい。
基部を左へ巻いてヤブ斜面を一段登る。凹角から4mほど登りリッジ左のスラブを登る(ヤブ多し)。松の木の生えたコルまで。

7P目(10m・Ⅱ~Ⅲ級):短いスラブを左上し樹林帯へ入る。踏み跡を10分ほどたどれば天狗山山頂へと飛び出す。

下降:登山道を30分ほどで馬越峠へ。

参考タイム
馬越峠(30分)天狗山手前のコル(30分)岩稜取付(3~4時間)天狗山(30分)馬越峠

必要装備:ロープ30m以上、カム×1セット、スリング×6くらい。


赤線が天狗山ダイレクト
青線は登山道・踏み跡      ※それぞれの線は目安です(精確ではありません)

※部分的に登られた形跡もあったのでルート名は仮です。既に名前があったらお知らせください。

※ケルン~取付きの間の目印は登山道と混同されないように目印は最小限としています。