ヨーロッパ遠征 2019 ③ Valeria Gully

氷が乏しいのは承知の上で Petit Capucin-North Face の「Valeria Gully」へ。

トポによるグレーディングは入門向けだが、通常あるはずの氷は期待できないので丁度楽しめるグレードに上がっているはずだ。

前日にトリノ小屋へ入り未明に出発。

少しでも早い時間に取りつくために暗い中、スキーを担いでアプローチする。

クレバス帯を迂回したりして以外に時間を取れられる。

ピークにだけ陽が当たっている岩峰の左のルンゼが目指すルート。

取付きまではわずかに見えたが、深いラッセルに苦しめられる。

中央のルンゼを登る。上部の氷はどれほどあるのか?下部にはわずかだが氷が見える。

近くに見えるがスケールが大きいのでなかなか近づかない。

ようやく取付きで1ピッチ目スタート(O俣)。

傾斜は緩いがガラスのように堅い氷だ。

氷の途切れた場所はミックスとなって小悪い感じ。

確実に「フレンチグレード2」ではない。

つづくピッチは薄いが氷が繋がっている。これは快適だ。

リードを私に交代して3P目。以降はスクリューは全く使えなかった。

新雪の中のフッキングポイントを探りながら登っていく。

だんだんと氷は乏しくなりアックスが岩をたたくことが多くなってきた。

先を見上げるも明らかにドライ。

帰りの心配もあるのでここで見切りをつける。

それでもクライミングは楽しい!!

帰りは颯爽と!?メールドグラス氷河を滑る。

まあ登攀具の重いこと…。