朝日連峰 縦走 2021

みちのくの名峰・朝日連峰を訪ねる

山深く、流れは清く、空は青く、稜線は紅く燃えていた…

大鳥川に沿った道は美しいブナの森に続いている

至る所に湧き水があって水筒はいらない

幾つか吊り橋をわたる

七曲りの急登をすぎると木々の間から以東岳の避難小屋が見えた

大鳥池は怪魚・タキタロウの伝説のあるロマンチックな場所

尾根を直登すると視界が開け熊の毛皮の形をした大鳥池を俯瞰することができる

色づく草原に秋の風が吹き抜ける

以東小屋は素晴らしい立地

山頂まではひと登りだし、振り返れば日本海を望むことができる

そこに集う人もまた温かい

太陽が傾くころ紅葉は一層紅く染まる

“青く沈んだ夕闇に浮かぶ街を見おろし
この人生が 何処へ俺を導くのか尋ねてみる”

“手に入れた形あるもの やがて失うのに
人はそれを夢と名付け 迷いの中さまよう”

“悲しみ果てしなく風は夜毎冷たく
人は去り人は来る でも気付けば
道標もない道に一人”


“そして夜が明けたらまた生きてくために
生活(くらし)を背負って歩き出す”


“疲れた体 次第に何も
聞こえなくなる 感じなくなる だけど”

“どんなに遠くてもたどり着いてみせる
石のような孤独を道連れ”

“空とこの道出会う場所へ”

“青く沈んだ夕闇に浮かぶ街を見おろし”

“どんなに遠くてもたどり着いてみせる
時のはざまにいつの日か”

“魂を解き放って”

“どんなに遠くてもたどり着いてみせる”

“石のような孤独を道連れに”

“空とこの道出会う場所へ”

(浜田省吾:家路より引用)