初めて本格的な雪山を体験するのに北八ヶ岳の天狗岳はとてもいい山だ
樹林帯から森林限界へ稜線歩きや岩場もある
山頂付近は強風帯で知られるが30分以内で樹林に逃げ込める距離感である
今回は唐沢鉱泉を起点に黒百合平~東天狗~西天狗~西尾根と集会するルートを選んだ
ともに歩くのはクライアントとしては最年少
山を想う気持ちに年齢は関係ない
大事なのは情熱
雪に包まれたシラビソの森のアプローチは幻想的
しっかり地形を確認しながら進む
昼過ぎに小屋についたのでアイゼンワークのトレーニング
アイゼンの爪をしっかりと岩に当てバランスをとる
雪が多くないので滑落停止の練習はできなかったが、まずは転ばないことが大事
黒百合ヒュッテは定員を3分の1程度に抑え、配慮が行き届いている
心と身体をしっかりと休め明日へと備える
中山峠で朝日を迎える
奥秩父の山並みから光が零れる
穏やかな日だが稜線はさすがに風がある
背後に北アルプスの山並みが白い
双子峰の天狗岳
対称的な形が目を惹く存在だ
まだ雪が根付いておらずまだら模様をしている
東から西へ
新雪の下には不安定な岩が隠れている
決して転ばない確実な歩行を心掛ける
全方位の展望を欲しいままにする
何時までも見飽きることがない贅沢なひと時
西天狗の山頂部だけは風が穏やかで一心地つくことができた
眺望の良い西尾根を下る
しばらく行くとあとからあとから登山者が登ってくる
きっと「悪天の前に…」とこの日に集中したのだろう
混み合う前に山頂にいられたことに安堵しさっさと下山する
下山するとすぐに次の山へ気持ちが向かうのは
その登山が充実したものだったからに違いない…