中央アルプス 木曽駒~空木岳~越百岳 縦走

宝剣岳から空木岳を経て越百山へ。

名前を聞くだけでワクワクする山々が並んでいる中央アルプス。

梅雨明けして安定した空の下、充実の縦走となった。

千畳敷の雪渓はなくなり、カールの中はお花畑に覆われていた。

タカネグンナイフウロ

チシマギキョウ

稜線には他の山域よりも赤みの強いコマクサ

木曽駒ヶ岳を往復して小屋で寛いでいると夕立が襲った。

その後に現れた虹に皆小屋の外へと導かれた。

天狗岩と三ノ沢岳

夏雲がモクモクと沸き上がる

 

 

陽の傾きとともに雲と光の競演が始まった

多くの人がその光景に心を奪われていた

翌日は人のいない宝剣岳を越える

晴天と雲海が今日一日の始まりを告げた

この地に特産するコマウスユキソウ

タカネナデシコ

檜尾岳の直下にポツンと避難小屋が建つ

熊沢岳は巨岩の連なるピーク

木曽殿山荘は欠くことのできない要衝の地に建つ

誠実な主人のもと秩序をもって管理されている

空木岳へと向かう朝は光に満ちていた

池山尾根からたどる道とは随分と趣の違う険しい道をたどる

 

やっぱり岩があると登らずにはいられない

人気の山頂も貸し切りで楽しむことができた

思えば宝剣山荘を発ってから本当にわずかな人としかすれ違っていない

こんなに素晴しい縦走路を貸し切りできる贅沢があろうか

南駒ケ岳へと向かう道から来し方を望む

自分のたどった道を振り返るのもまた良いものだ

夏山真っ盛りというのに人気のない道、それに反して楽しく美しく素晴らしい道

 

仙崖嶺は岩峰連なるピーク、余所見は禁物だ

でも難所が終わってからが要注意

気が抜ける道なんてない

唯一こころ安らげるのは山小屋

古き良き小さな山小屋は忘れかけていたものを思い出させてくれる

お金では買えない大切なもの

家族三代での温かいおもてなし

きっとまたここに帰ってくるんだろう