たおやかな山並みを連ねる八甲田連峰は多くの湿原をもち紅葉の名所として知られています。
山裾に八甲田温泉、酸ヶ湯、蔦温泉、谷地温泉、猿倉温泉など多くの名湯・秘湯をもっているのも人気の所以でしょう。
酸ヶ湯温泉の登山口から山へ入ると美しいブナの森が迎えてくれます。
足元が泥と岩で滑りやすいので注意が必要です。
ひと登りで下毛無岱の湿原へと飛び出します。
湿原の草黄葉が美しく風に揺れていました。
階段の急登を登ると背後に先程歩いた湿原を見下ろすことができました。
八甲田連峰の広々とした景色に心も伸びやかになる心地がします。
天気は雨模様でしたが、ちょうど雲と雲の間に入っているようで思いの他、遠くまで見ることができました。
山頂近くなると雪がありました。
そういえば昨日、山を眺めた時に山頂付近は白くなっていました。
展望が素晴らしいはずの大岳の山頂はガスに覆われていました。
風が強かったので、写真を撮って足早に下山にうつります。
雨がふりだしたので避難小屋で昼食をとりました。
幸い、他に人がいなかったのでゆっくりと過ごすことができました。
東北の避難小屋はどこも快適に過ごせるように良く管理されています。
下っていくと雲の下に出たのか再び視界がひらけました。
眼下に広がる紅葉に思わず声が挙がります。
紅葉の名所ですが、それをしっかり実感することができました。
実際、紅葉の中を歩いているとその美しさに気づきづらいものですが、開けたところではよくわかります。
たくさんの色がちりばめられていてまるでモザイク画のような美しさです。
柔らかで温かみのある紅葉と山並みは東北の気風そのもののような気がしました。
こちらは前日に行った蔦の七沼のひとつ、赤沼。
透明度では日本で3番目の澄んだ水なのだそうです。
紅葉には少し早いようでしたが、最盛期にはどんな美しいことでしょう。
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