紅葉と渓谷美で有名な西沢渓谷を歩いているとひと際目を引く山がある。鋭い岩峰を連ねて近寄りがたい威圧感のある鶏冠山です。
かつては知る人ぞ知るといった山であったが、山梨百名山に選ばれてからは飛躍的に登山者が増えているようです。その為か技術・経験が伴わない登山者が増えているようで遭難事故防止の看板が乱立していました。
二俣のつり橋から見上げる鶏冠山はその名の通りの姿を見せています。
幼稚園児はのぼってはいけないおやまです。
以前は靴を脱いで渡渉していた鶏冠谷出合には橋が架かっていました。
赤布や看板も多く見られ、地形図が読めない登山者でも気軽に?入山できるようになったようです。
地元にとっては遭難者が増えるよりはいいのでしょう。
鶏冠谷は沢登りに夢中になっていた時期に登りました。最後の藪漕ぎが大変だった記憶があります。
樹林帯の急登をこなすと徐々に岩が目立つようになります。
稜線は岩登りがでてきて気分も盛り上がってきます。
岩稜の先にあるのが第三岩峰。右奥の樹林に包まれているのが第一岩峰。
第三岩峰・直登ルートの核心部。
一か所だけ思い切りのいる場所があります。
クライミング経験者以外は行かないほうがいいかもしれませんね。
第三岩峰の頂上にたどり着きました。
ここから見下ろす東沢はほとんど真下に見えます。
それだけ急峻な山ということでしょう。
第一岩峰まで足を伸ばしましたが展望はこちらの方がはるかに良いです。
山梨百名山の標柱もこちらにあるので鶏冠山山頂はここでいいと思います。
清らかな渓谷。深い森。明るい岩峰。静寂の途。
奥秩父の魅力が詰まった素晴らしい山歩きとなりました。
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