Aiguille d`Argentiere(3902m) はスイス・フランスの国境稜線に位置する荘厳な巨峰である。
登路に取ったGlacier du Mileu は2つの岩稜の間を美しいカーブを描いて流れる氷河。
ガストン・レビュファの書では「さながら雪と岩の神殿」と表わされている。
グランモンテのゴンドラは運休中で中間駅からハイクアップしてアルジェンチエール氷河へと至る。
特徴的な二つの岩稜をもったアルジェンチエール針峰とここで対峙する。
スキーアプローチで氷河を進む。
ベルト、ドロワットの北壁が居並んでいる。
アルジェンチエール小屋は素朴で暖かい小屋だ。
入山日の午後は背後にあるAiguille du Refugeの人気ルート 「Le Gateau de Riz」を攀じる。
快適なガバホールドの続く7ピッチの登攀を楽しんだ。
食事は当然、素晴らしい!
ドロワット北壁。
絵画のような景色が窓枠に収まっている。
小屋にあるファイルには幾多のクライマーが記したトポが収められている。
翌朝、スキーを履いて「雪と岩の神殿」を進む。
後半、傾斜の増したクーロアールはスキーをデポして登る。
稜線に近くなると背後にモンブランやグランドジョラスの頂が顔を出し始めた。
コルから山頂までは短い距離だが氷の露出している場所があって確保しながら登る。
山頂からの眺めは言うまでもない。
マッターホルンやモンテローザも遠望することができた。
急な場所をクライムダウンした後はお楽しみが待っている。
絶景を愉しみながらのライド。
雪も申し分なし!!
街までの標高差は2700m。人生で一番長い滑降だ。
登攀と滑降。
ヨーロッパアルプスの醍醐味を堪能することができた。