斜長石英粗面岩の岩壁群が取り巻く御神楽岳は「下越の谷川岳」と呼ばれる異彩を放つ山だ。
古い鉱山跡の残る蝉ヶ平からの道をたどる。

湯沢出合から見上げる景観は確かに谷川岳・一ノ倉沢を思わせる。

岩場を交えた急峻な尾根をたどる。
濡れて滑りやすい岩と乾いてフリクションの良い岩の差が大きく気を遣う道だ。

噂のナイフリッジは口ほどのことはない。
リッジ状を歩いても問題なし。

主稜線にある湯沢の頭からは正面に御神楽岳の姿を望む。
御神楽岳の稜線は遠めに見ると緩やかな弧を描いた優しいカーブを描いている。

雨乞峰から振り返り見れば水晶尾根南面の広大なスラブが紅葉に覆われていた。
それまで明確な道標はなかったが、山頂には立派な御影石の標識が佇んでいた。
紅葉の盛りというのに平日の為か、わずかな登山者があるだけだった。
吹く風は心地よく、取り巻く山々は魅惑的な輝きを放っていた。