残雪の槍ヶ岳をクライミングしてスキーで滑降する。

身の丈以上の欲張りプランは腹六分目でも充分に満腹感の得られる山行となった。

テント泊で飛騨沢を登って槍ヶ岳でクライミング。飛騨乗越からスキー滑降するプラン。


そんな欲張ったプランを詰め込むと荷物はこうなる…。


その上、今年は極めて雪が少なくアプローチにスキーを使える部分が少ない。
荷物が肩に食い込みます。


長いスキーはヤブの格好の餌食に。

とっても良い体幹トレーニングとなる。


本来、快適に雪渓を伝って歩けるはずが、きわどいトラバースに。
下には雪解け水で轟々と流れる沢が口を空けている。


スキーを履いてしまえば足取りは軽く、スピードも上がる。

穂高をバックにようやく本来のイメージに近づいた。


重荷とヤブで早々に槍の肩を諦め、スキーモードに。


荷物を置いて大喰沢を登って。


心地よいザラメを堪能。


翌日は日の出前に出発して、飛騨沢を詰める。
雪面は堅いが、何とかシールで進めた。


傾斜が強くなる最後の登りはスキーを担いでアイゼンで登る。
広い飛騨沢、乗越はなかなか近づかない。


ようやく飛騨乗越へ到着。
スキーをデポして槍ヶ岳へ向かう。


本日から営業の槍ヶ岳山荘。
ちょうどオーナーの穂刈さんがヘリで到着。


堅く締まったルンゼを慎重に下降する。
滑ったら千丈沢まで一直線。


小槍と孫槍のコルを目指してオリジナルラインを登る。

1ピッチ目はⅣ+くらいのルンゼ状。
少々ランナウトしながらロープを伸ばす。
ところどころカムで支点が取れるが抜け口に浮石が溜まっておりやや悪い。
残置支点は皆無。


2ピッチ目。緩い斜面からチムニーへ。こちらも残置皆無。

だがしかし、チムニーの出口は今にも崩れそうに積み重なった岩に塞がれていた…。

その岩に全体重をかけ、足ブラで乗り越えれば行けたかもしれないが、あまりにリスクが高いので敗退。


登攀は諦めノーマルルートから槍ヶ岳の山頂を踏んで帰ることに。

雪は少ないが、ところどころ氷が張り付いていて丁寧に登らなければならない。


山頂で絶景を堪能。
GW初日でまだまだ穂先も空いている。


スキーを履いたら広大なカールを気持ちよく滑り降りる。

思わず歓声の上がる素晴らしさ!

ここまで担いできた甲斐があった。

 

3時間かけて登った道のりも、ゆっくり滑って30分かからず。
雄大な景色を見ながらのスキーは最高ですね!
雪質も良いザラメでスキーも走る!


楽しい時間は瞬く間に過ぎて、あとは苦行の道のりでしたが余韻に浸りながら、道草しながら歩きました。

今回学んだこと:「スキーはスキー、クライミングはクライミング、それぞれ別々に楽しんだ方が快適で楽しい。両方欲張るともちろん楽しいが往々にして苦行を伴う」