西上州は突兀(とっこつ)とした岩峰が居並ぶ、特異な山域である。
その中でも毛無岩は周囲の山に隠れるようにしてその存在を秘めているが、正面から望む威容は他に引けを取らない。

昭文社の地図には破線(難路)で示されている通り、登山口から不明瞭な踏み跡をたどる。
西上州の山らしく、足元はグズグズの砂利が尾根の上に載っており迂闊に足を置けない。
幾つものアップダウンを経てようやく本命となる毛無岩が全貌を現した。


取付きに立つと想像以上に迫力のある岩壁であった。

ルートはルンゼ左の尾根上をたどる。
易しいが脆く不安定な岩場をたどること4ピッチ。


思いの外すっきりとた頂上岩壁に飛び出した。

少々ひるむがここからはピンも沢山あるし、岩もさっきよりは堅そうだし「ダイジョブでしょ!」


佐藤「むむ!なかなかロープが流れないぞ!」

山口「どうやら悪いらしい…」


なんか表面のツブツブがポロポロ取れる…

ホールドを叩いて確認しながら、だましだましのクライミング。


最も脆いといわれている最終ピッチへゴー。


岩の剥がれた跡、多数。

まあピンも多数なので問題なし。


最期は山頂へ飛び出す。
右手で押さえているでかい岩ごと崩れそう…!?


登ってみるとなかなか内容の濃い素晴らしいルートでした。

これぞ日本の正しきアルパインルート!