初登者がこの滝を想うと胃が痛くなりそうで、鎮静する意味で名付けられた「正露丸」は米子不動周辺に位置する。日本屈指の氷瀑だ。

 

長い林道歩きをスキーを使って進む。峠を越える場所を過ぎると正面に米子不動の氷瀑群が姿を現す。

雪深い沢筋をラッセルで詰めると「味とも」と名付けられた高難度の氷瀑に出くわす(左側)。

今年は氷の発達が少ないようだ。

そこからトラバースしていくと「正露丸」の基部へとたどり着いた。

垂直の氷が100m以上続く圧倒的なスケールを持ち、この滝と対面した時、文字通り胃が締め付けられるような心地がした。

登攀は想像通り厳しく、滴る水を頭から浴びながらのバーチカルクライミングとなった。

全身、ずぶ濡れとなり風が吹くと氷付きジャケットは氷の鎧と化した。

落ち口にたどり着くころには身体は冷え切って廃人となっていた。

結果は実力・準備不足。

再訪するときは必ずきっちりと完登したいと思います。