岩木山は津軽に住む人々の心の山。
朝な夕なに仰ぎ見て「お岩木様」と呼ばれ親しまれています。


岩木山神社から大きな鳥居をくぐって山へと向かいます。
登山道は岩木山神社奥宮への参詣道ともなっています。


振り返ると弘前の街並みが朝日にキラキラと輝いて見えました。
それはガラスを散りばめたように美しく光っていました。


薄暗い杉並木の道を抜けると百沢スキー場へと飛び出します。
堂々たる津軽富士の姿を惜しげもなくさらしていました。

津軽で生まれ育った太宰治はその山容を「十二単を広げたようで、透き通るくらいに嬋娟(せんけん)たる美女」と喩えています。     ※嬋娟とは「容姿が艶やかで美しいさま」

まさに十二単の衣をまとったような紅葉に包まれていました。


焼止まり避難小屋を過ぎると「坊主転ばし」の難所へ至ります。
滑りやすい岩肌の沢筋をたどります。


思いの他、険しい道のりを慎重に登っていきます。


振り返ると息を飲むほどの絶景が広がっていました。


その先には十和田湖周辺の山並みとその遥か先に遠く岩手山を望むことができました。


鳥の海のほとりを回り込むように登ると多くの人がたどるスカイラインからの道を合わせます。
いつもはこの先行列ができているほどなのですが、今日はローラーブレードの大会があり規制がかかっていて幸い人影はまばらでした。


稜線にでると広々とした山裾が金色のごとく輝いていて思わず歓声があがりました。


岩礫積み重なる登山道を登りきると山頂へと飛び出します。


美しく弧を描いた七里長浜の遥か向こうには北海道の渡島半島がかすんで見えました。
山頂から海を見下ろす爽快感は格別のものでしょう。


眼下に紅葉の海を見下ろす下山の途は贅沢の極みです。


津軽の人に愛される岩木山を心行くまで堪能することができました。
まだ岩木山に登ってないかたは是非、一合目から登ることをお勧めします。