多摩川水源の山のひとつである黒川鶏冠山の姿をすぐに思い浮かべられる人は少ないに違いない。
それもそのはず、大菩薩嶺や奥秩父の主脈にひっそりと隠れるように位置し山頂も黒木に覆われとりわけ目立つ存在ではないからだ。
久しぶりに奥さん同行でのんびりと静かな山歩きを…と目論んでの選定だったが果たしていかに。
登山口にある民家で猟犬に吠えられ歩き出します。。


今日は爽やかな青空が広がり、空気も冷たく良い登山日和となりました。
夫婦で山歩きをするのはいつ以来であったか。岩ばかりでなくたまには山歩きもいいものです。


木漏れ日の中、緩やかな道を行きます。静かな山のはずですが、思いの他沢山の人が歩いていました。


久しぶり過ぎて奥さまの靴がベロンしました。
予想の範囲内でしたので対処しましたが、ロングコースではアウトですね。


夏の雨のせいか苔がとっても生き生きとして輝いていました。
フカフカしていて見ているだけで癒されてしまいます。


線香花火のようなイワセントウソウがひっそりと咲いていました。
針葉樹林の林床に咲く小さな花です。


尾根の脇に付けられた巻き道で少しずつ高度を上げ、足元が岩がちになってくると尖がった山頂を持つ鶏冠山はあと少し。最後は岩場と木の根をつかみながらの登りとなります。


たどり着いた場所は標識も何もなくがっかりしてしまいましたが、よく見ると道は先に続いていて本当の山頂はまだ少し先にあったのです。
カンボジアの遺跡を思わせる絡みついた木の根を越えていきます。


周囲が明るくなり空が開け見上げると鶏冠山の標識と鶏冠神社の小さな祠がありました。
片側は絶壁となって切れ落ちていて足がすくむほどです。なのに登れるかどうか探ってみるのはクライマーのサガでしょうか。


途中、名も知らぬ真っ赤なキノコが群生していました。お目当てのタマゴタケを見つけることができませんでした。


黒川山の見晴台で焼き肉を楽しみました。山で食べるとおいしさ倍増です。


涼やかなそよ風が肉の焼ける香ばしいかおりを青空へと運んでいきました。